フィットネスレポート

トレーナー視点でみたロンドンオリンピックvol.15「マラソンと食事」

福岡市南区のパーソナルトレーニングスペース「Personal Body Management」
提携パーソナルトレーナー兼管理栄養士の吉村俊亮です。

オリンピック最終日は男子マラソン。個人的な注目は藤原新選手でした。

さて、今回は長い長いマラソンをハイペースで走りきるための鍵となる
食事について書いていこうと思います。
ここでヒントになるのは藤原新選手のブログでたまに出てくる炭水化物です。

 
では、なぜ炭水化物なのでしょうか。

それは、食事に含まれる平均的な栄養素の組成と体組成の違い(重量比)からわかります。
私たちが食べる食事の三大栄養素の割合は炭水化物60%、たんぱく質20%、脂質15%程度です。
そして、私たちの身体は炭水化物5%、たんぱく質45%、脂質30%程度で構成されています。
この数値を見て言えることは、食事から60%も炭水化物を摂っているのに身体には5%しか残らず、
たんぱく質・脂質は食事からの摂取以上に身体に蓄えられていること。

つまり、炭水化物はエネルギーに変わりやすいということです。

ダイエットで考えたとしても、このような理由から炭水化物抜きダイエットは
誤った方法だということがわかりますね。
最初は良くても、後からだんだん増えていきますよ。

ちなみに、藤原新選手は試合の前日の夜にカステラを食べるそうです。
エネルギー源の補給ということですね。
プラスでこの行為にはまだ他のメリットがあります。

それは・・・・試合前のストレスの緩和です。
甘いものは副交感神経を優位にさせるセロトニンという物質を分泌させる効果があります。
これによりリラックスできるんですね。

少し脱線してしまいましたが・・・
炭水化物がエネルギー源になりやすいのは分かっていただけたかと思います。
長い長いマラソンを走りきるには、当然炭水化物によるエネルギーが必要です。
なので・・・藤原新選手のようなアスリートは試合前に食事のコントロールをします。
皆さんがご察しの通り、炭水化物(グリコーゲン)を体内に蓄えるためにです。
しかも、通常時よりも多く、新鮮なグリコーゲンを取り入れます。

この方法がグリコーゲンローディングという方法です。

ものすごく簡単に説明すると、
試合数日前から前日まで炭水化物の多い食事をするといった感じです。
この方法で体内にエネルギー源を蓄え、レース中にドリンクなどでさらにエネルギーを補給して
完走できるようになります。

マラソンは、コンディショニングも大切ですが、
それ以上に栄養面が大きくかかわってくる競技です。
レース前までにいかにエネルギー源を体内に蓄えることができたのかが、
レース結果で見て取れるかもしれませんね。

がんばれニッポン

 
記事:吉村 俊亮
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トレーナー視点でみたロンドンオリンピックvol.14「日本バドミントン史上初の快挙!その裏にある結果を出すことの難しさ」

バドミントンの女子ダブルスでフジカキこと日本の藤井&垣岩ペアが
日本バドミントン初の銀メダルを獲得しました!
決勝戦では世界ランク2位の中国ペアに敗れはしましたが、
その活躍ぶりには今後の更なる期待を抱いてしまいます!

今回の2人の活躍により、改めてバドミントンに注目された方も多いのではないでしょうか?
体育の授業や遊びの中で気軽に出来るバドミントンですが、
ひとたび競技になれば瞬発力・持久力・俊敏性など様々な要素が求められる競技です。
私も競技経験者なのでバドミントンの過酷さは身をもって味わいました。

その中でもバドミントンのダブルスはとても奥が深く、難しい競技なのです。
卓球やテニスにもシングルス・ダブルスがそれぞれありますが、
シングルス・ダブルス専門で競技を行う種目は実はバドミントンぐらいなのです。
なかには両方兼ねて行う選手もいますが、
世界のトップを見ても両方兼ねてランキングに入っている選手はほとんどいません。

同じバドミントンでもシングルスとダブルスではまさに別競技、
その中においてダブルスで結果を残すためには力や技術だけでなく、
パートナーとの信頼関係も重要です。

今回フジカキペアがここまで活躍してきた背景には、
高校時代から培ってきたお互いの信頼関係が強く影響していると思われます。
また、表には出てきませんが、技術・トレーニング・栄養・分析など
各分野の専門スタッフによるサポートも当然ながら欠かすことは出来ません。
選手だけでなく、日本代表チームをサポートするスタッフの力・信頼関係がなければ
今回の結果はなかったはずでしょう。

これはどんな競技においても言えることですが、
選手のパフォーマンスを最大限に引き出す為には、
選手を支える人達の力が必要不可欠です。
今回の銀メダルは高校時代から寝食を共に練習してきたペアの絆と
それを陰ながら支えてきたサポートスタッフの努力が実った結果と言えるのではないでしょうか。

4年前の世界ランキングではオグシオペアの10位が最高でしたが、
今ではフジカキの5位まで上がってきました!!
着実に日本のバドミントンも世界に通じる力をつけているため、
今後の活躍にますます目が離せなくなりそうです!

記事:吉村 俊亮
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