フィットネスレポート

トレーナー視点でみたロンドンオリンピックvol.9「音と反応の関係」

2012.08.11 カテゴリ:2012ロンドンオリンピック

競泳ではまだまだメダルラッシュが続いていますね。

競泳といえばタイムを競うわけですからスタートは大事になります。
しかし、競泳でフライングをする場面をほとんど目にすることはないと思います。
一方で陸上の短距離ではフライングが時々起こります。
韓国・テグで行われた世界陸上でウサイン・ボルト選手が
フライングで失格になったのが記憶に新しいところだと思います。

単純に陸上の100mだと10秒かからず終わりますが、
水泳だと100mでももう少し時間がかかります。
そういったことはあるのかもしれませんが、
音と人間の反応について書かれている本を読んだので
それについて書いてみようと思います。

人間が音を聞いて身体が反応するまでの時間は0.15秒ほどかかるそうです。
視覚の反応時間は0.2秒ほどだそうです。
つまり音というのは人間の反応の中でも敏感な刺激であるということです。

そして音の種類によっても反応に差があるのだそうです。
人間は電子的な音よりも、動物の声や足音のような実体が存在する音の方に意識が高まり、
実体のないコンピューターで作ったような音では意識が低くなるそうです。
水泳のスタートの音は電子音ですが、ピストル音になるとタイムに変化があるのかもしれませんね。

もう1つ面白いことが書かれていましたが、
人は頭の中で行為を行うと意識した時には既に行為を行なっているのだそうです。
100m走で言うと、世界陸上でのボルト選手のスタートの反応速度は予選が0.153秒、
準決勝が0.164秒だったのですが、実はアスリートはピストルの音が鳴ってから0.5秒後に
音が鳴ったことを知るそうです。
約0.15秒で足を動かし、それから遅れて0.35秒(計0.5秒)遅れて
走者の意識に音が浮上するのだそうです。
しかし、実際の反応時間を見ると0.5秒もかかりません。
スタートを練習することで音を聞いて判断してスタートするのではなく、
身体が音に反応してスタートするようになるということなのかもしれませんね。

人間には不思議なこと、面白いことが本当にたくさんありますね。

記事:岡田 康志
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岡田 康志

NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー

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