フィットネスレポート

タバコを吸うのを我慢し続けることは、健康的ですか?

2012.06.21 カテゴリ:ピラティス, 効果について

私はタバコを基本的に吸いませんが、
喫煙者と一緒に時間を過ごすことは苦ではありません。
今の仕事になる随分前にはタバコを日常的に吸っていて、「美味しい」と感じたものです。
今は何が美味しかったのか思い出せませんが、
私は「禁煙」は健康的ではないと考えています。
今日はそんなお話をしてみようと思います。

 

喫煙は身体に悪い

当たり前の話ですが、喫煙は身体に良くありません。
これは数々のデータが出ており、科学的根拠がある事実です。
またタバコを吸えない状態がイライラしたり、
ほとんどの人はあきらかに依存状態に陥っています。
強い執着をタバコに持っている訳で、心身ともに非常に不健康な状態だといえます。

 

禁煙も不健康?

元々タバコを吸っていない人や短期間吸っていたけれど、
遠い過去で吸っていた頃を思い出せないという人。
そういったタバコと縁遠くなった人は除きますが、
「禁煙」を頑張っている人もまた不健康だと思います。
確かに身体面では、禁煙を続けることによって健康になっているかもしれません。
しかし、タバコを「禁じる」という「禁煙」という行為。
この何かを禁じるという行為は、極端で精神的には不健康だといえます。
何かを我慢するという時点で、執着が起きていて捉われてしまっています。

私が出逢った禅師は皆とても健康的な食生活をしていますが、
タバコを吸っている人が少なくありません。
これは、おそらくタバコを吸うことにも吸わないことにも片寄らない
「二辺往来」を体現しているのだと思います。

 

二辺往来

喫煙にも禁煙にも片寄らず、滞らず、メトロノームの様に
両者の間を行ったり来たりしている状態。
その片寄りがない状態が、生き方として「健康である」と感じます。

ピラティストレーナーが、禁煙を不健康だというのは非常識かもしれません。
タバコを吸うべきだと言っているのではなく、
何かを禁ずる行為が不健康だと言っている訳です。
もちろん、喫煙習慣がない人が今からタバコを吸う必要はまったくありません。
禁煙に成功して長い月日が経って、もう吸いたいともまったく思わないという人も同様です。
しかし、ガムを噛んで気を紛らわせながら、
周囲に八つ当たりしてまで禁煙する必要があるのか。
その方が片寄っていて、不健康だと私は述べているのです。

 

嫌煙家になるのも不健康

また、社会生活というものをしていると、
喫煙習慣のある人が周りにいる場面が必ずあります。
お友達にいなくても、外食した際に隣の席の人がタバコを吸っていたり。
こういうケースで、”嫌”煙になってしまっているとイライラしたり、
気分が悪くなったりします。

禅の極意に「随所に主たれ」という言葉があります。
あらゆる場面で人生の主(主人公)であろうとするのであれば、
隣の人がタバコを吸った程度でイライラしてはいけません。
その時点で、自分の感情が「不快だ」とか「マナーがなっていない」などと
振り回されてしまっています。
自分の感情のコントロールができなくなっていて、人生の主人公どころではありません。
これはこれで、大変不健康だと思いませんか?
タバコを吸わなったとしても、嫌煙家になる必要はないのです。
もし苦手であっても、サラリと見過ごすことができれば
「随所に主たれ」が体現できていて、私は健康的だと感じます。

 
 
私達トレーナーの様にお客様と近い距離で仕事をする専門家で、
タバコを吸っているのは個人的には感心しません。
その辺はプロとしての姿勢が問われる、
「お客様のことを考える(相手を思い遣る)」という当然の振る舞いでしょう。
どんなに技量があったとしても、お客様に我慢を強いては話にならないので、
これは当たり前です。
しかし、一般的な生活をしている人に限っていえば、
喫煙にも禁煙にも片寄らない姿勢がもっとも健康的であると思います。
これはあくまでも私個人の考えであり、正解不正解を問うものではありません。
是非、みなさんの意見を聞かせてください。

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葉坂 多壱貴

ネバダ州立大学公認ピラティス指導者、全米エクササイズ&トレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー

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